股関節痛は幅広い年代でみられます
股関節は、骨盤と太ももの骨から構成される関節です。
身体の土台部分になるため、股関節に痛みがあると、普段何気なく行っている日常動作にも支障が出やすくなっています。
筋力や柔軟性の低下といった加齢の影響により中高年の女性に股関節痛は多いですが、サッカーや長距離走など、股関節の曲げ伸ばしをよく行うスポーツをしている場合、お子様や若い方も股関節の痛みを抱える可能性があります。
土台となる股関節の痛みを改善・予防すべく、こちらのページにて、痛みが起こる主な原因と症状の特徴、自分で行える対策をご確認ください。
股関節は一度壊してしまうと、再生は困難です。
そのため、早めの対処をおすすめしています。
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目次
このようなことに悩まされていませんか?
- 股関節にこわばりがある
- サッカーをしていると足の付け根が痛む
- 股関節の痛みが悪化してきている
- 股関節が痛くて長い距離を歩けない
股関節が痛くなる主な原因
関節の痛みというと高齢者のイメージが強いかもしれません。
しかし、生まれつきの骨格や激しい運動によっては、若い方にも股関節痛を発症することはあります。
痛みに対するスムーズな対処ができるよう、股関節痛の原因や症状の特徴を詳しくみていきましょう。
股関節の構造・役割
◆股関節の構造・役割
股関節はお椀状の寛骨臼(骨盤)に、球状の大腿骨頭(太ももの骨の先端部分)がはまり込むことで形成されています。
歩く、立ち上がる、しゃがむといった動作時に、身体を支える役割があります。
◆股関節痛の主な原因
股関節に痛みを生じるのは、次のような原因が考えられます。
・変形性股関節症
関節軟骨がすり減ることで、股関節まわりの痛みや変形を生じた状態です。
股関節の痛みは、変形性股関節症によるものが最も多いと言われています。
日常生活では、次の要因によって股関節の軟骨が摩耗しやすくなります。
・加齢に伴う軟骨の弾力性低下
・お尻の筋力低下
・柔軟性の低下
・肥満
などが挙げられます。
また、生まれつき骨盤の臼蓋が浅い「臼蓋形成不全」の方も、変形性股関節症を発症しやすくなっています。
◆スポーツ障害(使いすぎによる痛み)
・グロインペイン
足の付け根(鼠蹊部)や下腹部周辺に起こった痛みを、鼠蹊部痛症候群(グロインペイン)と呼びます。
原因は明確になっていませんが、ダッシュやサッカーのキック動作の繰り返しによって、鼠蹊部周辺に炎症が起きたものと考えられます。
使い過ぎに加え、股関節周辺の筋力や柔軟性の低下も関連してきます。
・股関節インピジメント
寛骨臼と大腿骨頭の衝突によって、関節唇(関節のくぼみを深くするための軟骨組織)や関節軟骨などの挟み込みが起こった状態です。
スポーツによる使いすぎや臼蓋形成不全などが、主な原因に考えられます。
その他、次のような身体のコンディションやくせなどがあると、股関節周辺の組織に負担がかかり、痛みを生じやすくなっています。
・股関節のアライメントのずれ(噛み合わせが悪い)
・足を片側ばかり組むくせがある
・扁平足や外反母趾がある
・横座りや寝る時は横向きばかり
・O脚やX脚がある
などです。
股関節痛の主な症状
原因ごとに、股関節痛の症状は次のようになっています。
◆変形性股関節症の症状
股関節周辺の痛みや動かしにくさ、脚長差などが主な症状です。
股関節の前のつまった感じや、足を開いたときの左右差などを感じる場合もあります。
初期の段階では、歩き始めや立ち上がり時など、動作の開始時に軽い痛みやこわばりを覚える程度です。
※股関節以外にも、お尻や太ももにまで違和感を覚える場合があります。
しかし、症状を悪化させてしまうと、安静時や睡眠時の痛みにつながることもあります。
また、痛みによって股関節が十分に動かせず、日常生活において次のような支障が出やすくなっています。
・長い距離を歩けない
・長い時間立っていられない
・足の爪を切れない
・階段の上り下りがつらい
・正座、あぐらができない
などです。
筋力が弱い、関節がゆるいといった点から、中高年の女性に変形性股関節症は発症しやすくなっています。
◆グロインペイン
鼠蹊部に圧痛があり、下腹部や内ももにまで痛みが放散することがあります。
最初は運動時の痛みですが、悪化させると鼠蹊部が常に痛むようになってしまいます。
特に股関節の伸展(足を後ろに引く)、股関節の外転(足を外側に広げる)、サッカーのキック動作などで痛みが誘発されやすく、股関節周辺の可動域制限や筋力低下がみられることもあります。
サッカーを中心に、陸上競技の長距離、ラグビー、ホッケーなどを行う、若いスポーツ選手に発症しやすくなっています。
◆股関節インピジメント
鼠蹊部の圧痛や、股関節の内旋、外転、屈曲などの動作制限、股関節の引っかかり感などが主な症状です。
股関節インピジメントは、スポーツをする若い男性や30〜40代の女性に多くなっています。
また、骨同士の衝突によって軟骨を損傷した場合、変形性股関節症へとつながる可能性があります。
簡単にできる股関節痛への
対処・予防法
股関節に痛みがあると、歩行や立ち上がりなど日常動作への大きな支障となってしまいます。
また軟骨は、一度壊すと元どおりには回復しないと言われています。
そのため、状態が悪化する前の、早めに対処していくことが大事です。
こちらでは、ご自身で行える股関節痛の改善・予防方法をご紹介しています。
ぜひ日常に取り入れてみましょう!
自分で行える股関節痛の予防法
股関節の痛みには、次のような対処法が挙げられます。
◆太ももの前や内側の柔軟性強化
骨盤の傾きを修正するため、太もものストレッチを行いましょう。
太ももの筋肉は、骨盤に付着しており、硬さがあると骨盤がゆがんでしまうためです。
具体的には、次の方法が挙げられます。
呼吸をしながら、30秒ほどかけてゆっくり伸ばすことがストレッチのコツです。
・太もも前側のストレッチ
1.壁に手をついて立ちます。
2.右膝を曲げて、かかとをお尻につけるようにします。
3.そのまま上半身を後ろに反るようにすると、右の太ももがストレッチされます。
4.反対側も同様に行います。
左右バランスよくストレッチしてください。
・太もも内側のストレッチ
1.床に座り、膝を伸ばしたまま、両足をできる範囲で開いてください。
2.背中を伸ばしたまま、上半身を前に倒します。
つま先を外側に倒すようにすると、より内ももにストレッチを加えられます。
◆ハイヒールや靴を見直す
靴の影響で荷重バランスが崩れていると、足首、膝と連動して股関節への負担になってきます。
・ハイヒール
ハイヒールはつま先荷重になり、骨盤が前方に傾く原因になります。
なるべくかかとの低い、スニーカーを履くことをおすすめします。
・靴底のすり減った靴
靴底の外側、内側が磨り減った靴を履いていると、足にかかる荷重が偏ってきます。
靴底が磨り減った靴は、なるべく早めに買い換えるようにしましょう。
◆床生活から椅子生活へ
床にアヒル座りや横座りなどをしていると、股関節によじれが生じやすくなります。
関節にかかる負担を軽減するには、なるべく椅子生活にすることをおすすめします。
骨盤のゆがみにつながるため、足は組まないように気をつけましょう。
普段から行える股関節痛の予防法
股関節の痛みを起こさないよう、日頃からケアしておきましょう。
◆ストレッチ
痛みが出たときだけではなく、日常的に上述した太もものストレッチを継続してください。
加えてお尻のストレッチを行うと、より股関節痛の予防に有効です。
・椅子に座ります。左膝の上に右足の外くるぶしを乗せます。
・背中を伸ばしたまま、上半身を前に倒していきます。
・反対側も同様に行います。
左右バランスよく、30秒ほどかけてゆっくりと筋肉を伸ばしてください。
◆お尻の筋トレ
トレーニングによって、中臀筋(お尻の横にある筋肉)を鍛えましょう。
骨盤から大腿骨にかけて付着する筋肉で、骨盤と大腿骨の位置を安定させる役割があります。
トレーニング方法は次のような流れになります。
1.右側を上にして横向きに寝ます。手で状態を支えるようにしてください。
2.左足はそのままで、右足を上(身体の真横方向)にあげていきます。両膝は伸ばした状態です。
※足を上げる際には、つま先は前に向けるようにしてください。(外側にひねらない)
3.10回ほど上げ下げしたら、左側も同様に行います。
両足首辺りに輪っか状のチューブを巻くと、より負荷をかけられます。
◆歩き方に気をつける
外側荷重(ガニ股)や内股になっていると、股関節にねじれの力がかかってしまいます。
次のポイントを意識して、歩き方を修正しましょう。
・背中を伸ばし、顔は前方に向ける。
・つま先は進行方向に真っ直ぐ向ける。
・接地時には、つま先と膝の向きをそろえる。
また、股関節周辺の循環を改善するため、毎日20〜30分ほどウォーキングすることもおすすめです。
◆インソールや中敷きの見直し
靴底にインソールを入れると、荷重バランスを修正することができます。
どのようなインソールが良いかは、整骨院など専門家に一度ご相談ください。
ヒロ国立整骨院の
【股関節の痛み】アプローチ方法
当院では股関節の症状に対して、主に2つの考え方からアプローチしていきます。
①股関節、骨盤アライメント調整
股関節は密接に骨盤と関わっているため、双方の関節のゆがみを整えや周囲の筋肉や靭帯などの癒着を解消していきます。
◆特殊整体療法
全て手技にて全身の筋肉や関節を調整して患部にかかる負担を軽減させます。
◆背骨骨盤矯正
脊椎と骨盤のゆがみを矯正し股関節にかかる負担を軽減させます。
◆特殊電気療法
超音波とハイボルテージのコンビネーション治療で局所の癒着を取り除きます。
②足部アライメント調整
股関節を含めた下肢の障害の場合、足部のオーバープロネーション(過回内)という関節の異常が根本原因にあります。
◆メディカルインソール処方
オーダーメイドであなたにぴったりのインソールを処方します。
足部から関節のアライメントを整え痛みの改善を目指します。
股関節の痛み、詰まり、歩行時の痛みなどはぜひご相談ください。
著者 Writer
- 松井 宏樹
(マツイ ヒロキ) - 所有資格:柔道整復師・フォームソティックス取扱認定
生年月日:1981年9月7日
血液型:A型
出身:東京都
趣味:キャンプ飯、ゴルフ
得意な施術:外傷系施術全般、腰痛施術
ご来院されるお客さまへ一言
施術に対して人一倍情熱をかけて対応させていただいております。
お身体の困りごとはぜひ私たちにご相談ください!
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ヒロ国立整骨院
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