膝の痛みの原因は多岐にわたります
「膝の痛みは高齢者のもの」とイメージされている方は多いのではないでしょうか?
確かに中高年以降の方に、膝の痛みは発症しやすくなっています。
しかし、激しい運動をされている場合は、お子様や若い方でも膝を痛める可能性はあります。
膝は身体を支える重要な関節です。
痛みによって「長い距離を歩けない」「スムーズに立ち上がれない」といった状態にならないよう、早めの改善を目指しましょう。
こちらのページでは、「膝の痛み」をテーマに原因や症状、自分で行える対策を分かりやすくまとめてあります。
現在膝を痛めている方だけではなく、今後の予防を行っておきたい方にも有益な内容になっています。
ぜひ最後までお読みになってみてください。
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目次
このようなことに悩まされていませんか?
- 痛みで膝が曲げられない
- 徐々に膝が外側に広がってきた
- 膝がなぜ痛くなるのか分からない
- 膝の痛みを早く取り除きたい
膝の痛みの原因と症状
膝が痛くなる原因は「成長期によるもの」「スポーツでの使いすぎ」「加齢の影響」など、多岐にわたります。
こちらでは、年代によって起こりやすい膝の痛みの原因と症状を挙げていきます。
適切な対処ができるよう、ご自身に当てはまるものがないか確認してみてください。
膝の痛みの主な原因
年代によって、膝の痛みには次のような原因が考えられます。
◆少年期
オスグッド、ジャンパーズニーは、ともに成長期の子どもに発生しやすいスポーツ障害(使いすぎによる痛み)です。
・オスグッドシュラッター病
脛骨粗面(膝のお皿の下部分)に痛みや腫れが起きたものです。
ジャンプやダッシュ、サッカーのキック動作の繰り返しによって発症します。
・ジャンパーズニー
膝のお皿周辺に起きた痛みです。
ジャンプやダッシュの繰り返しによって発症します。
オスグッド、ジャンパーズニーはともに太もも前側にある「大腿四頭筋」の収縮が主な原因になります。
大腿四頭筋が繰り返し収縮することで、腱や膝蓋骨、脛骨粗面に牽引力が働いてしまうのです。
特に成長期では、筋肉と骨のアンバランスによって、大腿四頭筋が硬くなりやすいです。
◆青年期
腸脛靭帯炎、鵞足炎はともに過度なランニングによって発生しやすくなっています。
歩行やランニング動作のくせ(ニーイントゥーアウト)や太ももの柔軟性の低下などがあると、より発症リスクが高まります。
・腸脛靭帯炎
腸脛靭帯と大腿骨外顆が膝の曲げ伸ばしによって擦れ、炎症を起こしたものです。
・鵞足炎
鵞足に付着する筋肉の腱が大腿骨内顆や腱同士で擦れ、炎症を起こしたものです。
◆高齢期
・変形性膝関節症
膝軟骨が磨り減り、炎症や関節の変形を起こしたい状態です。
加齢に加え「太ももの筋力低下」「体重増加による負担増加」なども、変形性膝関節症の原因に挙げられます。
・膝蓋下脂肪体炎
膝蓋骨の裏側にある、膝蓋下脂肪体が炎症を起こした状態です。
転倒や衝突といった急激な外力や、繰り返しの負荷によって膝蓋下脂肪体が損傷し、炎症につながります。
膝の痛みの主な症状
膝の痛みには、原因によって次のような症状例が挙げられます。
◆オスグッドの症状
脛骨粗面に限局した圧痛や腫脹、熱感などが主な症状です。
また、大腿四頭筋の牽引によって、脛骨粗面が出っ張ってくることもあります。
◆ジャンパーズニーの症状
膝のお皿のまわりの圧痛や腫れ、熱感などが主な症状です。
また、「しゃがみ動作で膝の前が痛む」「走ったり、ジャンプをしたりするときに膝の周辺が痛む」といった動作時痛もみられることがあります。
◆腸脛靭帯炎の症状
膝の外側(大腿骨外顆周辺)に圧痛があり、太ももの外側にある腸脛靭帯の緊張も強まってきます。
ランニング後の痛みが主な症状ですが、悪化させると痛みが取れにくくなってしまいます。
◆鵞足炎の症状
鵞足部(脛骨内側上部)の圧痛や腫れ、つっぱり感が主な症状です。
初期では運動の開始時の違和感程度ですが、悪化させると運動中にも痛みや引っかかり感などが生じることがあります。
◆変形性膝関節症の症状
初期では、歩き始めや立ち上がりなど動作の開始時に膝の軽い痛みやこわばりを覚える程度です。
長い距離を歩いていると再度痛むこともありますが、休むと痛みは落ち着きます。
しかし、状態が悪化して中期になると、歩行時は常に痛むようになり、休んでも症状が取れにくくなります。
炎症によって患部(特に膝の内側)が腫れてきて、膝に水が溜まることもあります。
また、膝の変形(O脚)も徐々に進行します。
さらに軟骨が磨り減り、骨同士が直接ぶつかる末期になると激しい痛みによって長い距離の歩行が困難になってきます。
膝の可動域が狭くなり「正座ができない」「しゃがめない」「階段の上り下りがつらい」といった、日常動作にも支障が出てくることがあります。
◆膝蓋下脂肪体炎の症状
膝蓋骨下の腫れがあり、膝の曲げ伸ばしで痛みが出やすくなっています。
また、痛みで階段の上り下りがつらくなることもあります。
原因ごとに行える
膝の痛みへの対処・予防法
膝の痛みは、スポーツによる使いすぎや、加齢による筋力・柔軟性の低下が主な原因に考えられます。
無理をすると、症状を長引かせる可能性があります。
また、軟骨や骨は一度変形させると元には戻せないため、なるべく早めに処置していくことが大事です。
こちらでは、原因ごとに行える、膝の痛みへの対処法、予防法を詳しくご紹介します。
自分で行える膝の痛みへの対処法
膝の痛みが出た場合、速やかに対処していきましょう。
原因によって処置の方法も変わってきます。
◆スポーツ障害(オスグッド、ジャンパーズニー、腸脛靭帯炎、鵞足炎など)
・運動を休止する
使いすぎによって痛めているため、運動を休止することが大事です。
無理をすると炎症が悪化して、回復までに余計時間がかかってしまいます。
特に成長期の子どもに発症しやすい、オスグッドやジャンパーズニーには注意が必要です。
悪化させると、骨の変形や膝の痛みが後遺症として残る場合があります。
・冷却する
炎症を抑えるため、患部を冷却します。
ビニール袋に氷水を入れて、痛みが出ている箇所を冷やします。
・太もものストレッチ
膝関節にかかる負担を軽減するため、太もも前側の筋肉を重点的にストレッチしましょう。
1.壁に手をついて立ちます。
2.右膝を曲げて、かかとをお尻につけるようにします。
3.そのまま上半身を後ろに反るようにすると、右の太ももがストレッチされます。
4.反対側も同様に行います。
30秒×3セットを目安に3と4を繰り返しましょう。
お風呂上がりの身体の温まったタイミングで行うと、緊張がよりほぐれやすくなります。
◆変形性膝関節症
・安静、冷却
炎症が強い場合は、痛みが出る動作はなるべく控えてください。
袋に入った氷水を当てて、炎症を抑えるようにしましょう。
・できる範囲で歩く
痛みがあるからといって、安静にしすぎると血行の悪化や筋力低下を招いてしまいます。
5分、10分でも構いませんので、なるべく歩くようにしましょう。
関節に荷重をかけることで、軟骨に栄養を供給する滑液の分泌が促進されます。
普段から行える膝の痛みの予防法
膝の痛みの悪化・再発を防止するため、普段から予防も行っておきましょう。
具体的には次のような方法があります。
◆股関節まわりのストレッチ
痛みが出たときだけではなく、普段から太もものストレッチを継続しましょう。
合わせて股関節の柔軟性もつけておくと、より膝にかかる負担を軽減できます。
30秒ほどかけて、ゆっくり伸ばすようにするとよいです。
・お尻のストレッチ
椅子に座ります。左膝の上に右足の外くるぶしを乗せてください。
背中を伸ばしたまま、上半身を前に倒していくと、右側のお尻がストレッチされます。
反対側も同様に行い、左右バランスよく筋肉を伸ばしてください。
・股関節のストレッチ
床に座り、両足裏を合わせて股関節を開いた状態にします。
肘で両膝を下に押すようにしながら、上半身を前に倒すと、内ももから股関節にかけてがストレッチされます。
◆スクワット
スクワットによって、太ももからお尻にかけての筋肉を鍛えておきましょう。
肩幅よりもやや広めに足を広げて立ちます。
「つま先よりも膝が前に出ないようにする」「膝が内側に入らないようにする」の2点に気をつけ、お尻を真下におろしてください。
10回3セットが目標です。
難しい方は机や椅子で身体を支えながらでも構いません。
フォームが崩れないように気をつけましょう。
・ワイドスクワット
特に変形性膝関節症の方には、つま先を45度ほど外側に向けたワイドスクワットがおすすめです。
つま先の角度を変えることで、内ももに負荷をかけられるためです。
内ももがうまく使えないと、外側に荷重が偏り、O脚が進行しやすくなります。
◆運動量の見直し
休息やストレッチによっても、痛みを繰り返している方は、オーバートレーニングの可能性があります。
運動メニューや運動時間が過度になっていないか、一度見直してみましょう。
ヒロ国立整骨院の
【膝の痛み】アプローチ方法
当院では膝の痛みについて、始めに十分なカウンセリングと検査を行なっていきます。
これは膝の鑑別の場合、痛めている箇所と症状の程度を正確に知ることにより患者様の症状を長引かせないためにとても重要だからです。
まずエコーを使用し骨の状態や靭帯や関節包など軟部組織の状態をしっかりと観察してから対応させていただきます。
また膝の疾患の場合、疾患ごとに確立された整形外科的検査法を取り入れお膝の状態がどの程度お悪くなってしまっているのかを鑑別検査していきます。
お膝は痛みの出ている箇所によって施術アプローチの方法が異なるためここでは当院で良く行う施術方法をご紹介します。
膝の痛みに対する施術方法
ハイボルト施術 | 炎症の初期段階はハイボルトという特殊電気を用いて炎症や腫れの軽減を行います |
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超音波ハイボルトのコンビネーション施術 | 炎症期から回復期に良く使用します。 超音波によるミクロマッサージ効果と温熱刺激で疼痛抑制効果が期待できます。 |
特殊整体療法 | 膝の痛みの場合、本当の原因が膝にない場合も多く見受けられます。 全身的に身体を評価し筋肉や関節の働きが正常になるようにアプローチしていきます。 |
固定療法 | 膝の炎症期は関節が腫れることが多くあります。 いわゆるお膝に水が溜まった状態です。 この期間は関節を安定させなければなりませんのでテーピングや包帯を使用して患部を固定していきます。 また靭帯損傷や半月板損傷などの場合はギプス固定と松葉杖による免荷歩行で膝関節にかかる負担を最大限減らしていきます。 またケガの程度によっては専門医に対診を依頼します。 |
LIPUS施術 | 最新医療機器であるLIPUSは膝関節の軟骨損傷に効果があると専門医も推奨している機器です。 症状の早期治癒を目指す方、根治を目指す方には是非ともおすすめいたします。 ※具体的な詳細は当院スタッフにお尋ねください |
メディカルインソール処方 | 膝の障害や痛みの場合その多くの方に足部の異常が認められます。 そこで当院では ・痛みの戻りを少なくする ・症状の根治を目指す ・正しい歩行姿勢を獲得する これらを踏まえてメディカルインソールの処方をしています。 より長く、より健康なお身体を目指す方は是非ご相談ください! |
著者 Writer
- 松井 宏樹
(マツイ ヒロキ) - 所有資格:柔道整復師・フォームソティックス取扱認定
生年月日:1981年9月7日
血液型:A型
出身:東京都
趣味:キャンプ飯、ゴルフ
得意な施術:外傷系施術全般、腰痛施術
ご来院されるお客さまへ一言
施術に対して人一倍情熱をかけて対応させていただいております。
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