指の痛みや引っかかりに
悩まされていませんか?
腱鞘炎は、親指の付け根に起こる痛みです。
ホルモンの影響で、産後や更年期の女性に特に発症しやすくなっています。
しかし、パソコンやスマホの操作、仕事で手を酷使されている方も油断はできません。
放置すると痛みが悪化するだけではなく、指の動きに引っかかりが出る可能性もあります。
こちらのページを参考にして、腱鞘炎への早期の対策を始めていきましょう。
腱鞘炎の主な原因や症状、日常で行える対処・予防法を分かりやすくまとめてあります。
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目次
このようなことに悩まされていませんか?
- 親指の付け根の痛みが気になる
- 指の痛みでものが握りづらい
- 腱鞘炎の対処法がよく分からない
- 腱鞘炎がどういった症状なのか知りたい
腱鞘炎の原因と症状について
手首の痛みや指の引っかかりなどがある場合、「腱鞘炎(バネ指)」が疑われます。
使いすぎをはじめ、手首の使い方の問題も考えられるため、放置しても自然と回復することは難しいと言えます。
腱鞘炎に対する適切な対処ができるよう、こちらで、手首や指に痛みが生じる主な原因を確認していきましょう。
腱鞘炎とは
腱鞘炎とは、腱と腱鞘の摩擦によって炎症を起こした状態だと考えられています。
◆腱とは
腱とは、筋肉と骨とを繋ぐ繊維状の結合組織になります。
◆腱鞘とは
腱鞘は、腱を覆っている組織のことです。
刀の鞘(さや)のように、腱を包み込んでいるため、この名前で呼ばれています。
腱鞘には「動作時に腱が浮き上がらないようにする」「滑車のように筋肉の収縮力を末端部分にまで伝える」といった役割が主にあります。
腱鞘炎は、この腱と腱鞘が擦れることで生じると考えられます。
腱鞘炎というと、一般的には手の親指の付け根に生じた「ドケルバン病」のことを指します。
※親指を伸ばす筋肉「短母指伸筋」「長母指外転筋」の腱と、手首の親指側にある腱鞘の摩擦により発症します。
腱鞘炎の主な原因
◆同じ動作の繰り返し
腱鞘炎は主に、仕事や家事、スポーツなどでの「手の使いすぎ」によって生じます。
・デスクワークでのパソコン作業
・スマホの長時間の使用
・コントローラーを使用するテレビゲーム
・赤ちゃんの抱っこ
・テニス、ゴルフ
・介護職、料理人、美容師といった手を使う仕事
・ピアノやギターといった楽器の演奏
などが挙げられます。
◆女性ホルモンとの関係がある
女性ホルモンのバランスが乱れる、「妊娠・出産期」「更年期」の女性に腱鞘炎は多くなっています。
・妊娠、出産
妊娠、出産期には、女性ホルモンの一種である「プロゲステロンの分泌」が増加してきます。
プロゲステロンには、腱鞘を収縮させる働きがあるため、腱との摩擦が生じやすくなります。
・更年期
更年期では、エストロゲンの分泌が急激に低下してきます。
エストロゲンには組織を滑らかに保つ働きがあるため、分泌量が減ると、腱鞘や腱が炎症を起こしやすくなるのです。
ホルモンの影響で、女性の方が腱鞘炎を発症しやすくなっています。
特に初産の方は、ホルモンの影響に加えて、赤ちゃんの抱っこにも慣れていないため、腱鞘炎を起こしやすくなっています。
初産の方に起こる腱鞘炎を「初産腱鞘炎」と呼ぶこともあります。
腱鞘炎の主な症状
腱鞘炎では、次のような症状がみられることがあります。
◆圧痛、患部が腫れる
手首の親指側に圧痛があり、炎症によって腫れてくることもあります。
◆ものをつかむ動作で痛む
「ものをつかむ」「握る」といった動作によって、痛みが誘発されやすくなっています。
また痛みによって、力が入りにくくなることもあります。
◆放置すると長引く場合がある
腱鞘炎は、基本的に安静にしていると自然と回復してきます。
しかし放置をして炎症を強めると、症状が長引いてしまう場合もあります。
腱鞘炎の検査方法
ドケルバン病の検査には、「フィンケルシュタインテスト」が主に行われます。
手の親指を内側に倒したまま、手首を小指側に倒していきます。
その際、親指の付け根に痛みが誘発されると、腱鞘炎になっていると考えられます。
ばね指とは
指の屈筋腱(指の手のひら側にある腱)と腱鞘に起きた腱鞘炎が悪化すると、「バネ指」を起こすことがあります。
バネ指では、指を伸ばす途中で引っかかりがあり、さらに伸ばそうとするとパチンと指がバネのように弾かれます。
炎症によって腱鞘が厚くなったり、疲労によって腱が張ったりして腱がスムーズに腱鞘を通過できなくなることで引っかかりを生じてしまうのです。
朝方に手のこわばりが生じやすく、悪化させると指が動かせなくなることもあります。
腱鞘炎は
どう対処すればよい?
腱鞘炎を放置して使い続けていると、症状を長引かせる可能性があります。
仕事や家事、趣味などの支障になるため、早めの改善を目指していきましょう。
こちらでは、ご自身で行える腱鞘炎の対処法を詳しくご紹介しています。
予防法もありますので、ぜひ日常生活に取り入れてみてください。
自分で行える腱鞘炎への対処法
◆急性期(痛みが強い時期)
・安静にする
腱鞘炎は手の使いすぎによって生じているため、患部を休ませることが大事です。
痛みがない方の手をなるべく使うようにしましょう。
また、仕事や家事などで手を使わなければいけない場合、テーピングやサポーターなどで固定しておくと、手首にかかる負担を軽減できます。
・冷やす
炎症を抑えるため、患部を冷却しましょう。
ビニール袋に氷水を入れて、痛みや熱感のある箇所に当てます。
また消炎鎮痛の湿布も、炎症や痛みの抑制に有効です。
◆POLICE処置
日常生活では、手を完全に休めることは困難です。
そのため、患部を保護しつつ、無理のない範囲で動かす「POLICE処置」の考えにて、腱鞘炎の回復を目指していきます。
POLICE処置とは、次の頭文字をとった言葉になります。
・Protection(保護):テーピングやサポーターの着用
・Optimal Loading(最適な負荷):できる範囲での日常動作
・Icing(冷却):氷水で冷やす
・Compression(圧迫):テープやサポーターでの圧迫
・Elevation(挙上):患部を心臓より高い位置に挙上する
◆慢性期
・温める
強い痛みがおさまったら、今度は温めるようにしましょう。
温めることで患部の血行が促進し、組織の治癒力も向上します。
・ストレッチ
指を動かす筋肉は、主に前腕(肘と手首の間部分)に付着しています。
次の方法でストレッチを加えていきましょう。
1.(右手をストレッチする場合)右肘を伸ばし、左手で右手を持ちます。
2.手首を手のひら側に曲げます。
3.手首を曲げたまま、指を手のひら側に曲げると、前腕部分の筋肉が伸ばされます。
1の状態から、「手首を反らす」「手首を内側・外側にひねる」方向にも、ゆっくりとストレッチを加えてください。
日常的に行える腱鞘炎の予防法
◆オーバーユースを避ける
腱鞘炎は手の使いすぎによって生じます。
デスクワークやスマホの操作、ゲームなど、可能であれば30分を目安に休憩を入れてください。
休憩中はストレッチやセルフマッサージをするなどして、前腕の緊張をほぐしましょう。
◆左右バランスよく手を使う
オーバーユースを避けるには、反対側の手を使う方法もあります。
左右均等に手が使えるようにすると、腱鞘炎のリスクを軽減できます。
◆間違った使い方を見直す
テニスやゴルフなど、手首に頼ったスイングをしていると、腱鞘炎を起こしやすくなります。
体幹から肩甲骨、腕へとスムーズに連動できるよう、運動フォームを見直してみましょう。
また育児や仕事など、重たいものはなるべく体幹に近づけ、脇を締めて持つようにしてください。
腕を伸ばした状態や脇が開いた状態では、手首への負担が増加してしまいます。
◆姿勢を正す
前かがみの姿勢では、首から腕、前腕、手首へと連動して、筋肉が緊張しやすくなります。
頭のてっぺんを天井から吊るされるようなイメージで、背中を伸ばした姿勢を普段から心がけてください。
◆体操、ストレッチ
肩甲骨まわりが硬くなっていると、肘、手首へと連動して動きが硬くなりやすいです。
次のようなストレッチや体操で、肩甲骨まわりの柔軟性を高めておきましょう。
◆胸を開くストレッチ
右手を壁につき、上半身を左側にひねるようにして、胸の筋肉を伸ばしていきます。
左右バランスよく、30秒ほどかけてストレッチしてください。
◆肩甲骨の体操
右手を右肩の上に、左手を左肩の上に乗せます。
そのまま、腕を後方に回して、肩甲骨を大きく動かしましょう。
反対方向にも同様に肩甲骨を回します。
ヒロ国立整骨院の
【腱鞘炎】アプローチ方法
腱鞘炎には広義の意味で2つの種類があります。
どちらも主な原因は同じ動作の繰り返しで患部がオーバーユース(使いすぎ)により特定の腱や腱鞘に摩擦が起き炎症を伴う痛みを引き起こします。
そもそも腱鞘炎とは腱実質部分に起こる腱炎と腱を包んでいる鞘の役割を持つ腱鞘部に起こるものとがあります。
①ばね指
弾発指とも言われ指を曲げるための腱が炎症を起こし腱自体が肥厚してしまいます。
これによって手指の曲げ伸ばしの際に指が引っかかってしまい日常生活に影響を与えます。
重症化してしまったものはオペの対象になることも少なくありません。
しかし発症から少しでも早い時期に施術を開始することで重症化を避けることが可能です。
当院では最初に丁寧なカウンセリングとエコーを使用して状態の程度を判断していきます。
アプローチ方法として、癒着を起こした腱部分に手技でリリースを行い超音波で組織の代謝を活性化させます。
また「ばね指」現象が頻繁に起こってしまう方にはスプリントという特殊な固定材を作成し負担を軽減していきます。
②ドゥケルバン病
手首で起こる腱鞘炎で、腱鞘炎の中で最もポピュラーなものとなります。
発症しやすい方は、産後のママさんや50代から60代のデスクワーカーの方や手を酷使するお仕事をされている方に多く見られます。
また産後や閉経前後に多いことから女性ホルモンとの関係性も指摘されています。
当院でのアプローチ方法は、初めにばね指同様にカウンセリングと検査をしっかりと行います。
初期はアイシングとキャストという固定具を用いて患部の安静に努めます。
炎症が落ち着いてきたら手技による筋膜リリースと超音波施術などで早期に社会生活に復帰できるよう施術を行なっていきます。
著者 Writer
- 松井 宏樹
(マツイ ヒロキ) - 所有資格:柔道整復師・フォームソティックス取扱認定
生年月日:1981年9月7日
血液型:A型
出身:東京都
趣味:キャンプ飯、ゴルフ
得意な施術:外傷系施術全般、腰痛施術
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